研究成果
2025.11.1

わずか70万年で紳士が粗野な雄に変化 -アフリカの島で起こったショウジョウバエの行動の変遷-

  ヨーロッパ周辺に起源を持つDrosophila subobscura(ヒメウスグロショウジョウバエ)は、雄が口移しで食べ物を雌にプレゼントして求愛すること(婚姻贈呈)で知られています。 当グループの富原健太(現・東京大学助教)は、アフリカ大陸西岸沖のマデイラ島固有種、D. madeirensisと、その南に位置するカナリア諸島の固有種、D. guancheの近縁3種間で求愛行動を比較し、 D. subobscuraと約100万年前に分岐したD. madeirensisが婚姻贈呈を行うのに対して、約170万年前に分岐したD. guancheは、婚姻贈呈はおろか、ほとんど何もせずにいきなり交尾を試みることを発見しました。 島嶼は進化の実験場と言われますがまさにその好例であり、今後の行動進化研究に優れた解析システムを提供する成果です。

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図 : D. subobscuraサブグループ3種の系統関係とその生息地.


出典

Tomihara, K., Tanaka, R., Rodriguez-Trelles, F. and Yamamoto, D. (2025)


Conservation and diversification of mating behavior patterns among three sibling species in the Drosophila subobscura species subgrou

Journal of Neurogenetics 39(4), 116-125. DOI: 10.1080/01677063.2025.2567865




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